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冬のウォーキングは何を着ればいい?服装選びの4つのポイント【理学療法士が解説】
更新日:2025-01-30

冬のウォーキングは何を着ればいい?服装選びの4つのポイント【理学療法士が解説】

冬のウォーキングは何を着ればいい?服装選びの4つのポイント【理学療法士が解説】

冬にウォーキングを行う際に、どのような服装を選べばいいのでしょうか?冬は気温が低く、身体を冷やさないようにするためには、保温性や防風性の高い服を選ぶことが重要です。

この記事では、冬のウォーキングの服装を決めるポイントや、寒い季節でもウォーキングを継続するためのコツをご紹介します。

どのような服装がおすすめなのかを知り、寒い時期でも無理をせずにウォーキングを習慣にしましょう。

冬のウォーキングの服装を決める4つのポイント

冬のウォーキングの服装を決める際のポイントは、主に以下の4点があげられます。

  • 保温性
  • 防風性
  • 吸汗・速乾性
  • 動きやすさ

ここでは、それぞれのポイントについて解説します。

1. 保温性

1つ目のポイントが、保温性のある服装です。寒い時期は身体が冷えて筋肉や関節が固まりやすく、その状態で運動をするとパフォーマンスの低下やケガのリスクにつながります。

このような問題を解消するためにも、保温性の高い服装をして身体が冷えないようにしましょう。アウターはもちろん、インナーも着用することで保温性が高まりやすくなります。

2. 防風性

2つ目は、防風性の高い服装です。冬に吹く冷たい風は体温を奪いやすく、身体を冷やす原因となります。

身体の冷えを防ぐためには、防風機能のあるウィンドブレーカーやジャケットなどの着用がおすすめです。

さらに首元や手首などの風が入りこみやすい部分をカバーできれば、より快適にウォーキングを行えるでしょう。

3. 吸汗・速乾性

3つ目は、吸汗・速乾性に優れた服装です。たとえ冬でも、ウォーキングを続けていると身体が温まって汗をかく可能性があります。

寒い時期は服を着込んで運動することが多いので、汗をかくと蒸れて不快に感じやすくなります。

インナーやアウターには、汗を素早く吸収できる化学繊維の服がおすすめです。ポリエステルやナイロンなどの素材は、汗を外に逃がしやすく乾きも早いため、ウォーキングに適しています。

4. 動きやすさ

4つ目は、動きやすい服装です。寒さ対策のために厚着をしすぎると、腕や足が思うように動かせず、歩きにくくなることがあります。

ウォーキングでは腕を大きく振ることが多いため、肩まわりの動きを妨げないデザインのアウターを選びましょう。パンツは伸縮性のある素材を選ぶと、足を大きく前に出しやすくなります。

重ね着する場合も、それぞれの服に余裕を持たせて着用することで、手足の動きがスムーズとなります。

冬のウォーキングの服装でおすすめのアイテム

アウターやパンツなどの一般的なアイテム以外のものも活用すれば、冬の時期でも快適にウォーキングしやすくなります。

代表的なおすすめアイテムは、以下のとおりです。

  • 手袋
  • ネックウォーマー
  • 帽子
  • イヤーウォーマー

これらのアイテムは手先や首元など、体温が逃げやすい部分をカバーしてくれるので、防寒対策に役立ちます。

手袋は、スマートフォンを操作できるタッチパネル対応のものが便利です。ネックウォーマーがない場合はマフラーでも代用可能です。

このようなアイテムを活用して、上手に防寒対策することで、冬でもウォーキングを楽しめるでしょう。

冬のウォーキングの注意点

冬にウォーキングをする際は、いくつかのポイントに注意する必要があります。

事前に身体を動かしておく

冬のウォーキング前には、必ず身体を動かしてウォーミングアップを行いましょう。

冬は身体が固まりやすいので、急に運動をはじめると筋肉や関節を痛めるリスクが高くなります。

ウォーミングアップする際は、室内での軽い膝の屈伸運動やストレッチなどがおすすめです。準備体操で身体を動かして、筋肉がほぐれてきてからウォーキングをはじめましょう。

水分を定期的に補給する

冬のウォーキングでも、定期的な水分補給を心がけましょう。冬は夏と違って汗をかきにくいので、水分補給を怠りがちです。

しかし、冬は空気が乾燥しているため、知らないうちに水分が失われて脱水症状を引き起こす恐れがあります。

喉が渇いていなくても、ウォーキングの前後にはしっかりと水分を摂りましょう。長時間ウォーキングする場合は、運動中も定期的に水分補給することをおすすめします。

冬にウォーキングを継続するためのコツ

冬は気温が低いため、服装を工夫しても外に出てウォーキングをするのがおっくうに感じる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、そのような方のために、冬のウォーキングを継続するコツについて解説します。

温かい時間帯で行う

冬にウォーキングする際は、日が出ている日中の時間帯に行うのがおすすめです。気温が比較的高い日中であれば寒さを感じにくくなるので、外に出るハードルは低くなるでしょう。

一方で、日が沈む夕方以降は気温が急激に下がり、暗くなることで視界が悪くなります。時間に余裕がある休日は、日中のウォーキングも検討してみてください。

ウォーキングする時間を決めておく

ウォーキングする時間を決めておくのもおすすめです。「朝の7時から」「お昼ご飯を食べたら」など、時間やタイミングを決めることで、自然と身体が動きやすくなります。

時間を決める際は、自身の生活パターンにあわせて設定すると習慣化しやすくなります。自分にとって負担にならない時間を決めて、ウォーキングを継続してみてください。

無理のない範囲から行う

ウォーキングは無理のない範囲からスタートすることが大切です。

厚生労働省では、成人は「1日8,000歩以上」、高齢者は「1日6,000歩以上」に相当する運動量を推奨しています

しかし、いきなりこの運動量を目指すと、途中で辛いと感じてウォーキングの継続を断念してしまう恐れがあります。

ウォーキングを習慣化するためには、まずは自分が快適に続けられる距離や時間からはじめることが重要です。

最初は5~10分からでもよいので、運動のハードルを低く設定して、慣れてきたら歩く時間を増やしてみてください。

目標を設定する

ウォーキングを継続するためには、具体的な目標を設定してみましょう。目標があれば日々の成果を実感しやすくなり、ウォーキングに対するモチベーションの維持につながります。

たとえば、「週3回、15分以上歩く」「1か月で合計50km歩く」などの具体的な目標を立てると、達成度を確認しやすくなります。

目標を設定する際は、ウォーキング結果を記録できるアプリやスマートウォッチなどを活用するのもおすすめです。

冬のウォーキングの服装を工夫して習慣にしてみよう

ウォーキングは身体機能の維持などに役立ちますが、冬の時期は寒くて行うハードルが高くなりがちです。

冬にウォーキングを習慣化するためには、保温性や防風性、動きやすさに優れた服装を用意しましょう。運動する時間を決めたり、無理のない範囲から行ったりすることも大切です。

ぜひ今回の記事を参考にして、服装を工夫して冬のウォーキングを継続してみてください。

(参考文献)
1, 厚生労働省. 健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023. [https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf](最終閲覧日:2025年1月16日)

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