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「かかりつけ医との関わり方」認知症介護家族の悩み
更新日:2021/12/08

「かかりつけ医との関わり方」認知症介護家族の悩み

「かかりつけ医との関わり方」認知症介護家族の悩み

一緒に住む父(80代後半)が何度も同じことを尋ねてくることがあり、認知症ではないかとかかりつけ医に伝えましたが「年のせい、親をボケ扱いにしてはいけない」と言われ検査もしてくれません。父もそう言われたことを信じきっており、もの忘れを指摘すると怒り出し、専門医を受診することができません。親の代から家族全員がお世話になっているため、病院を変えるのもためらいがあります。どうしたらいいでしょうか。

娘:40代

介護経験者:他の専門医に診てもらいましょう

介護経験者 女性

どんな病気も早期発見・早期治療が大切です。かかりつけ医のことは気にせず、認知症専門医を受診した方がよいでしょう。遠慮は無用です。でも、かかりつけ医の言葉を信じきっているお父さんを受診させるためには、健康診断と説明したり、あなたの受診に付き合うという形にしたり工夫が必要でしょう。

世話人:かかりつけ医の理解と協力を得る

世話人 男性

うちの母の場合も、家族以外の人の前、特に診察の時には、いつも通り以上にちゃんとしているので、かかりつけ医には全く気付いてもらえませんでした。「家族がつくった認知症早期発見のめやす」をもとに、気にかかっている具体的状態をメモに書いて持参し、きちんと伝えた結果、専門医受診に関してかかりつけ医の協力が得られました。

介護家族:専門医に受診したかったので、かかりつけ医に懇願しました

介護家族 女性

父が仕事の段取りが悪く、運転もスローになり、認知症ではと思い、専門医への受診の予約をしました。その際にかかりつけ医からの紹介状が必要と言われ、お願いしましたら「認知症ではない。年齢的にそんなもの」と叱られましたが、どうしても受診したく、懇願して書いていただきました。結果は脳の萎縮があり、アルツハイマー病の診断でした。

ケアマネジャー:かかりつけ医と専門医の使い分けを

ケアマネジャー 女性

お父さんも何かおかしいと自分で思っておられたのが、医師に「年のせい」と言われ、ほっとされているのでは。世話人さんが紹介された「めやす」でチェックして、早い受診が必要か、様子を見てよいかの目安にされてはいかがでしょう。ずっと診てくださっているかかりつけ医は大事です。専門医との使い分けをみなさんの意見も参考にして、家族と相談してください。

「ぽ~れぽ~れ」通巻415号(2015年2月25日発行)