【藤岡みなみの脳にうれしい地中海料理 vol.3】オーブン焼きで自宅がヴェネツィアになる

ヴェネツィアの後悔
こんにちは。文筆家の藤岡みなみです。
山口祐加さんの手軽なレシピのおかげで、最近すっかりハマっている地中海料理。
認知症リスクを下げるなど、脳にうれしいメリットもあるとか※1。
今日も料理の前に、まずは地中海の記憶から。
かつての旅を思い出すと、頭と心がぐるぐる動き出す気がする。

13年前、ヴェネツィアですました顔をする私。
地中海の一部、アドリア海の奥に位置する港町・ヴェネツィア。
運河の町で、水路がそのまま生活の導線になっている。


タクシー代わりになっている舟
どこを切り取っても絵になるロマンチックな水上都市。
だから、世界中から観光客が訪れる。


めちゃくちゃ混んでいた
物価が強烈に高い。
13年前でもそう感じたのだから、今やどうなっているだろう。
食堂で食べた焼き魚。

これだけで5000円くらいした
手のひらサイズの魚で、可食部も少なかった。
こ、これで5000円......? と震えながら食べたのを覚えている。
でも多分、安いほう。
正直、ヴェネツィアで一番思い出深いのはこの物価の高さなのだ。

パステル調の建物と海のコントラストがよかった
美しいけれど、ここにいればいるほどお財布が軽くなっていく......
早く逃げ出したしたかったあの日の気持ちが蘇ってきた。
経済的に地中海を楽しむ
あの日、地中海の恵みを存分に味わいたかったが、難しかった。
13年の時を超え、日常でリベンジしようじゃないか。
山口祐加さんの地中海料理レシピは、家庭でも簡単に挑戦できるからありがたい。

今日も材料は少なめ
イワシの安さが心に沁みる。
3尾分を3枚おろしで。
メイン食材はイワシとジャガイモのみ。
吹かすぞ、地中海の風!


じゃがいもは皮をむき、耐熱容器へ
ラップをして600Wの電子レンジで4分加熱、終わったら取り出して、オーブンを200度に予熱する。
クリスマスでもないのにオーブンを使います!
わくわく。


イワシをボウルに入れ、塩2g、黒こしょう、にんにく、オリーブオイル大さじ1を加えて軽く混ぜる。
さらにパン粉とパセリを加えてもう一度混ぜ、いわしの表面にパン粉をつける。
にんにくはチューブよりすりおろしが好きだ。
でもパセリは乾燥パセリ。
自分のスタイルで気軽にやってみる。


急におしゃれになったイワシ
レンジにかけたじゃがいもに塩1gを振り、軽く混ぜる。
じゃがいもの上にいわしを並べ、ボウルに残ったパン粉も上に散らす。



追いオリーブオイル
オリーブオイル大さじ1を全体に回しかけ、200℃のオーブンで約8〜10分。
いってらっしゃ〜い!



いい色!
おかえりなさい!
あれ、オーブンって思ったより楽かも。
今日フライパンも使ってない。
耐熱皿とオーブンを使えば、フライパンを洗わなくていいって天才的だ。


お好みでレモンを添える
あれ? 今日ってパーティだっけ?
レモンを添えたらちょっと慌てるほど華やかに。
にんにくの香りに誘われ、待ちきれずにアツアツでいただきます。
ああ、これはすごいわ。
イワシがふわふわ、パン粉がさくさく、お魚の塩気をじゃがいもの優しさが受け止めて……
箸が止まらないわ。
あっ、箸で食べていることがバレましたね。
これがおうち地中海スタイル。
調理時間はトータル20分ほど。
香草パン粉オーブン焼きってこんなに簡単だったんだなぁ。
お客さんが来たときの定番にしたい。
大満足です。
ヴェネツィアで震えていた私がいま、救われた。
【山口祐加さんの地中海料理レシピ】じゃがいもとイワシの香草パン粉オーブン焼き
材料
- じゃがいも … 2個
- いわし…3尾分
(お魚コーナーの人に頼んで、3枚おろしにしてもらってください。フィレにすると6枚になります) - にんにく … 1/2片(すりおろし・チューブでもOK)
- パセリ … 少々(みじん切り・乾燥でもOK)
- パン粉 … 15g
- オリーブオイル … 大さじ2(下ごしらえ用1・仕上げ用1)
- 塩 … 合計約3g(いわし用2g・じゃがいも用1g)
- 黒こしょう … 少々
- レモン … あれば
作り方
- じゃがいもは皮をむき、一口大に切る。一度水でさっと洗い、表面のでんぷん質を落とす。じゃがいもを耐熱容器(オーブンで加熱できる皿)に入れ、ラップをして600Wの電子レンジで4分加熱する。加熱が終わったら取り出し、オーブンを200℃に予熱する。
- いわしをボウルに入れ、塩2g、黒こしょう、にんにく、オリーブオイル大さじ1を加えて軽く混ぜる。さらにパン粉とパセリを加えてもう一度混ぜ、いわしの表面にパン粉をつける。
- レンジにかけたじゃがいもに塩1gを振り、軽く混ぜる。じゃがいもの上に③のいわしを並べ、ボウルに残ったパン粉も上に散らす。
- 仕上げにオリーブオイル大さじ1を全体に回しかけ、200℃のオーブンで約8〜10分、焼き色がつくまで焼く。
- 山口祐加 さん

お好みでレモンを添えると酸味が加わっておいしいです!

藤岡みなみの「脳にうれしい地中海料理」Vol.1 白インゲンと鶏肉とセロリの煮込み

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この記事の補足情報
著者情報
- PROFILE/ プロフィール

藤岡 みなみ
文筆家、ラジオパーソナリティ、タイムトラベル専門書店utouto店主 著書に、異文化をテーマにしたエッセイ集『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)、暮らしをゼロから再構築する『ふやすミニマリスト』(幻冬社文庫)、37年を366日に組み込んだ『時間旅行者の日記』(左右社)などがある。 Xアカウント:https://x.com/fujiokaminami
- PROFILE/ プロフィール

山口 祐加
自炊料理家 1992年生まれ。東京都出身。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ・エッセイの執筆、ポッドキャスト番組「聞くだけでごはんができるラジオ」などは多岐にわたって活動中。著書に『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』(晶文社/紀伊國屋じんぶん大賞2024入賞)、『世界自炊紀行 』(晶文社)など多数。 公式ホームページ:https://yukayamaguchi-cook.com/ 写真:中川正子
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