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藤岡みなみの「脳にうれしい地中海料理」Vol.1

藤岡みなみの「脳にうれしい地中海料理」Vol.1

食べさせたがる祖母に、食べてもらう

こんにちは。文筆家の藤岡みなみです。
最近、祖母と食卓で旅をしました。

***

私の回復スポットは、奈良の祖母の家。

遊びに行くと毎回、どんどん食べ物を出してくれる。
逆・兵糧攻めと呼んでいる。

食べきれなくて音を上げることもあるけれど、「食べてや」と言われると元気になる。

回復スポットである祖母の家がある奈良

▲祖母の家は奈良にある

先日出張のついでに泊まらせてもらった時は、12時間ほどの短い滞在で目玉焼きを3個、ゆで卵を2個食べることになった。
とにかく栄養をつけてほしい気持ちが溢れ出している。

藤岡さんとその祖母

▲祖母と私

チーズ山盛りのピザトーストを焼いてくれたり、

チーズをたっぷり乗せたトースト

朝はコーヒーを入れてくれたり。

朝コーヒーを淹れている

おやつタイムは何度もあるし、

藤岡さんの祖母とのおやつタイム

とにかくお腹がすく隙を与えない。

お皿にのった柿とコーヒー

▲奈良といえば柿

そんな祖母に、たまには私が料理を作ってあげたい。

祖母は認知症を防ぐため、毎週脳トレの会に参加しているという。
私よりもしっかりしていて、昔のことでもなんでもよく覚えているのだけれど。

ちょうど最近、地中海料理が認知機能低下のリスクを下げるという情報を教えてもらった。
WHOも推奨する健康的な食事法として注目が集まっているそうだ※1

家庭でもできる地中海料理

セロリと鶏肉そして白インゲンの缶詰

▲いつもと違う食材の並び

料理家の山口祐加さん考案の、家庭でもできる地中海レシピ「白インゲンと鶏肉とセロリの煮込み」を作る。

白インゲン豆の水煮缶って初めて買った。意外と安い!
見慣れないパッケージでにわかに旅気分。

人生初の地中海料理作りスタート。

カットした鶏肉
フライパンで鶏肉を焼く

▲カットした鶏肉をオリーブオイルで皮目から焼く

ここまではいつもの感じ。
焼いている間にセロリを切っておく。

セロリをカットする
焼き色のついた鶏肉

▲ひっくり返すともうおいしそう

さていよいよ白インゲン豆の出番だ。
いつもの食材たちのなかに、転校生みたいに登場。

鶏肉のフライパンに白インゲンを入れる
缶詰から汁ごと白インゲンを投入する

▲汁ごと入れちゃう

とろみのある汁がそのままソースみたいになってる!
じゅわじゅわ煮えて、期待が高まる。

セロリを加える

▲セロリを加える

セロリの新鮮ないい香り。
見た目もあざやかになった。

完成した白インゲンと鶏肉とセロリの煮込み

▲塩と黒こしょうで味を整えて完成

わお、もうできた!
思っていた何倍も手軽。近い、近いぞ地中海。

焼きたてのパン
焼いたパンを添えて

 ▲祖母の焼きたてパンを添えて

全部わたしがやるから座っててと言っても、「パン焼いたる」と祖母。
地中海料理に焼きたてパン、絶対合う。

祖母と作った料理を食べる

 ▲祖母と一緒に手作りの地中海料理を食べてみる

「おいしいやん!」

私たちは同時に声をあげた。

じんわ〜り滋味深い。
白インゲン豆がふっくふく。
とろとろ優しい煮汁が、香ばしい鶏肉とセロリの爽やかさを包んでいる。

すぐにでも日常の定番料理に加えたい。

セロリと白インゲンで鶏肉を煮た地中海料理

これ地中海料理なんだって、と伝えると、祖母は30年前のヨーロッパ旅行の思い出を次々に話してくれた。

いつもと違う料理を作ったり食べたりすることでも、脳が刺激される感じがする。

「オーロラって別にたいしたことないで」と祖母が何度も言うのがおかしくて、二人でいつまでも笑った。

オーロラが見えるのは多分、地中海側じゃないけれど。

白インゲンと鶏肉とセロリの煮込み

材料

白インゲン豆(缶・水煮) … 1缶(カルディや成城石井に売っています)
鶏もも肉 … 1枚(約250〜300g)
セロリ … 1/4本(約80g)
オリーブオイル … 大さじ1
塩・黒こしょう … 適量

作り方:
1. 鶏もも肉は6等分に切り、塩(約2g)をよく揉み込んで10分置く。その後、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取る。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、鶏肉を皮目から入れて中火で6分ほど、できるだけ触らずに焼く。その間にセロリを1cm幅に刻む。
3. 鶏肉をひっくり返し、白インゲン豆の缶を汁ごとと、セロリを加える。
4. 蓋を少しずらして弱火で10分煮込む。最後に塩・黒こしょうで味を調えて完成。

この記事の補足情報

著者情報

  • PROFILE/ プロフィール

    藤岡 みなみ

    文筆家、ラジオパーソナリティ、タイムトラベル専門書店utouto店主 著書に、異文化をテーマにしたエッセイ集『パンダのうんこはいい匂い』(左右社)、暮らしをゼロから再構築する『ふやすミニマリスト』(幻冬社文庫)、37年を366日に組み込んだ『時間旅行者の日記』(左右社)などがある。

  • PROFILE/ プロフィール

    山口 祐加

    自炊料理家 ■プロフィール 1992年生まれ。東京都出身。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ・エッセイの執筆、ポッドキャスト番組「聞くだけでごはんができるラジオ」などは多岐にわたって活動中。著書に『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』(晶文社/紀伊國屋じんぶん大賞2024入賞)、『世界自炊紀行 』(晶文社)など多数。

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