【第7話】家族がコロナに感染して始まった10日間のフル稼働生活。心身の消耗の先に見えたものとは?
身辺雑記:オトーチャンと認知症

身辺雑記:オトーチャンと認知症
<作品のあらすじ>
この連載では、認知症のお義父さまとご家族の日常を漫画家・くるねこ大和さんが描きます。お義父さまにやさしく寄り添いながら向き合っていく様子には、認知症のご本人との接し方のヒントが詰まっています。
認知症の介護を続けながら、不測の事態が重なり、ひとりで抱え込んでしまう。そんな過酷な状況に直面したとき、どのように心を保てばよいのでしょうか。
登場人物の紹介

- オトーチャン(義父(パパ)さん)
妻が亡くなったことをキッカケに認知症の症状が進む。息子夫婦のサポートを受けながら一人暮らしをしている。
- 私(くるねこ大和、ヨメジョ、くるね子)
この漫画の作者。認知症のお義父さんを夫とともに介護している。食事を作る担当。
- 夫
認知症になったオトーチャンの介護を、中心になって行っている。身の回りの世話や、病院やデイサービスの対応を担当している。
【漫画】積もりゆく塵
外来や在宅医療の現場では、介護の負担が特定の家族に集中する状況をしばしば目にします。今回くるねこさんが描かれているように、「近所に住む息子の妻」が主介護者となりやすく、負担の偏りが切実な形で表れることも珍しくありません。こうした背景には、家族形態と生活環境の変化が大きく関わっています。
かつて多世代同居が当たり前だった時代とは異なり、いまは介護者自身も仕事や生活を抱えています。さらに別居であるがゆえに、その大変さがほかの親族から見えにくくなり、孤立が深まることもあります。本来、介護は家族と支援者が連携して担うものですが、真面目で優しい人ほど、つい1人で抱え込みがちです。
だからこそ「自分が頑張ればいい」と無理を重ねず、必要な支援を遠慮なく使ってほしいと思います。先々、あの頃を「なつかしくて、温かい」と振り返られる日が来ることを祈っています。

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この記事の補足情報
著者情報
- PROFILE/ プロフィール

くるねこ大和
認知症のお義父さま(オトーチャン)の一人暮らしを、夫婦でサポート。その様子を漫画に描き、SNSで公開中。 猫と山羊の漫画家として活躍し、代表作は『くるねこ』シリーズ(KADOKAWA)。 Instagram:kuru0214neko
- PROFILE/ プロフィール

内田 直樹
たろうクリニック 理事長・院長 ■Profile 平成15年 琉球大学医学部卒業、福岡大学病院精神神経科、福岡県立精神医療センター太宰府病院、福岡大学医学部精神医学教室 講師を経て現職。主な著者に「早合点認知症」(サンマーク出版)。 ■所属学会 福岡市在宅医療医会 副会長 NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 常任理事 日本在宅医療連合学会 評議員 認知症の人と家族の会福岡支部 顧問 日本精神神経学会 専門医 指導医 認知症未来共創ハブ サポーター 精神保健指定医 医学博士
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