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【漫画作者インタビュー】認知症の義父の一人暮らし、支える夫婦の姿に共感の声「本人を傷付けず納得してもらう」コツとは?

【漫画作者インタビュー】認知症の義父の一人暮らし、支える夫婦の姿に共感の声「本人を傷付けず納得してもらう」コツとは?

認知症の介護にあたる多くのご家族にとって、ご本人とのコミュニケーションは「うまくいかない」ことの連続かもしれません。

今回紹介するくるねこ大和さんは、認知症のあるお義父さまの一人暮らしをご夫婦でサポートしており、その様子を漫画に描いてSNSで公開しています。一人で出かけようとしてしまうなど、難しい場面での作者の咄嗟の対応に、読者からは「こんなあったかい対応ができるのが素敵」といった反応や、読者自身の介護経験と重ねた共感の声が多く寄せられています。

そんなくるねこ大和さんに普段の介護の様子や、お義父さまとのコミュニケーションの際に意識されていることについて話を聞きました。

作者インタビュー

Q. お義父さまの認知症の症状に最初に気づいたのはいつ頃でしょうか?また、その時どのような対応をされましたか?

くるねこ大和さん:
5年以上前になります。「町内会の仕事が分からない」と言ってきたのが違和感の始まりでした。夫が対応してくれたのですが、その時は単なるド忘れとして流してしまいました。

Q. 漫画では、お義父さまの一人暮らしをご夫婦でサポートする様子が描かれています。日常的には、どのような場面でサポートをされていますか?

くるねこ大和さん:
一人でどこかに出かけてしまわないように気をつけています。
夫が朝6時過ぎに義父の家に行き、朝ごはんを一緒に食べ、デイサービスに送り出します。その後、洗濯をして帰宅します。夕方4時に夫が再び義父の家に行き、デイサービスから義父が戻るのを迎え、入浴と食事を見守ります。デイサービスが休みの日も、だいたい同じルーチンです。
義父の場合は、朝の『出勤時間(義父はデイサービスを職場だと思っているので、我が家では出勤と呼んでいます)』が過ぎると一人で何処かに出かけることはないので、一旦朝が過ぎると一人でも比較的大丈夫です。

私がやっているのは食事作りと、夫から『今日の親父殿』の話を聞くだけです。とにかく夫が偉いんですよ。

Q. お義父さまのケアをする中で、関係性に変化を感じることはありましたか? 

くるねこ大和さん:
そうですね、義父はいわゆる昭和の人で、堅実で真面目な人です。対して私は悪人ではないですが、人生を博打のように生きていて、義父の周りにいないタイプです(笑)。以前は、小言やイヤミを言われたりしてたので「あんまり好かれてねぇなぁ」と感じてました。現在の義父は、認知症の症状によって、見栄や建前が無くなり、発言が直球なんですね。思ったことをペロッと言っちゃう。それで息子である夫と揉めるわけですが、私に対しては敬意をもって接してくれます。「仕事は順調か」とか「あんたのような職(漫画家)で忙しいことはいいことだ」とか言ってくれるんです。これが義父の本音だったんですね。

Q. 漫画を読むと、お義父さまと温かいコミュニケーションを取られているように感じます(例えば、出勤しようとするお義父さまを否定するのではなく「毎日仕事でがんばっているんだから」と肯定から入る姿など)。コミュニケーションの取り方で意識されていることはありますか?

くるねこ大和さん:
命の危険がある場合を除いて、とにかく否定はせずに理由を聞きます。発言や行動には理由があるはずなので、まず理由を聞く。とは言っても、3分前のことも憶えていないので、理由を聞いても答えられないこともあるんですね。そんな時は、誘導しながら会議(?)します。話し合いで決めると、本人は傷つかずに納得します。あと、「困ったから助けてください」という私からの『お願い』や『おねだり』はだいたい聞いてくれます。

Q. 最後に、介護と向き合っている読者に向けて伝えたいメッセージをお願いします。

くるねこ大和さん:
頑張り過ぎるな、手抜きしろ、冷凍食品万歳。
散らかってるくらいでは死なない、大丈夫だ。

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この記事の補足情報

著者情報

  • PROFILE/ プロフィール

    くるねこ大和

    認知症のお義父さま(オトーチャン)の一人暮らしを、夫婦でサポート。その様子を漫画に描き、SNSで公開中。 猫と山羊の漫画家として活躍し、代表作は『くるねこ』シリーズ(KADOKAWA)。 Instagram:kuru0214neko

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