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【第3話】義父のあのときの行動はMCI(軽度認知障害)のサインだったのかもしれないと振り返る
更新日:2025-07-29

【第3話】義父のあのときの行動はMCI(軽度認知障害)のサインだったのかもしれないと振り返る
漫画連載『身辺雑記:オトーチャンと認知症』

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【第3話】義父のあのときの行動はMCI(軽度認知障害)のサインだったのかもしれないと振り返る

身辺雑記:オトーチャンと認知症

<作品のあらすじ>
この連載では、認知症のお義父さまとご家族の日常を漫画家・くるねこ大和さんが描きます。お義父さまにやさしく寄り添いながら向き合っていく様子には、認知症のご本人との接し方のヒントが詰まっています。

みなさんは、MCI(軽度認知障害)という言葉を聞いたことがありますか?
MCIは認知症への一歩手前とも言われ、放置すると1年で約5〜15%の人が認知症に進行すると考えられています1。しかし、適切な対策をすることで現状が維持でき、さらには適切な対策により健康な状態に戻る可能性も十分にあることも特徴です。

今回のお話をきっかけにMCIを正しく理解し、適切な予防や対策に取り組んでみませんか。

(参考文献)
1, 日本神経学会監修: 認知症疾患診療ガイドライン2017, 医学書院, p147, 2017.

【作者紹介】くるねこ大和 さん
認知症のお義父さまの一人暮らしを、夫婦でサポート。その様子を漫画に描き、SNSで公開中。猫と山羊の漫画家として活躍し、代表作は『くるねこ』シリーズ(KADOKAWA)。
Instagram:kuru0214neko
blog:blog.goo.ne.jp/kuru0214 

登場人物の紹介

オトーチャン(義父(パパ)さん)


妻が亡くなったことをキッカケに認知症の症状が進む。息子夫婦のサポートを受けながら一人暮らしをしている。

 

私(くるねこ大和、ヨメジョ、くるね子)


この漫画の作者。認知症のお義父さんを夫とともに介護している。食事を作る担当。


認知症になったオトーチャンの介護を、中心になって行っている。身の回りの世話や、病院やデイサービスの対応を担当している。

 【漫画】ド忘れかそうでないか

 

監修医からのコメント

ご家族を想うからこそ、「あの時…」と考えるお気持ち、よくわかります。大切なのは、くるねこさんのように、この経験を「これから」を考えるきっかけとすることです。

MCIの段階で、生活習慣の見直しや社会とのつながりを保つなど適切な対策をとることで、認知症への進行を緩やかにできる可能性があります。

ご自身やご家族の「最近もの忘れが増えたかな?」という小さなサインに気づいたら、ためらわずに専門医へ相談することが、未来への備えになります。

 

監修医
たろうクリニック 理事長・院長
内田 直樹 先生

認知症専門医。医療法人すずらん会たろうクリニック院長、精神科医、医学博士。1978年長崎県南島原市生まれ。2003年琉球大学医学部医学科卒業。2010年より福岡大学医学部精神医学教室講師。福岡大学病院で医局長、外来医長を務めたのち、2015年より現職。福岡市を認知症フレンドリーなまちとする取り組みも行っている。日本老年精神医学会専門医・指導医。日本在宅医療連合学会専門医・指導医。 HP:https://taro-cl.com/about

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