食べさせたがる祖母に、食べてもらう
こんにちは。文筆家の藤岡みなみです。
最近、祖母と食卓で旅をしました。
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私の回復スポットは、奈良の祖母の家。
遊びに行くと毎回、どんどん食べ物を出してくれる。
逆・兵糧攻めと呼んでいる。
食べきれなくて音を上げることもあるけれど、「食べてや」と言われると元気になる。

▲祖母の家は奈良にある
先日出張のついでに泊まらせてもらった時は、12時間ほどの短い滞在で目玉焼きを3個、ゆで卵を2個食べることになった。
とにかく栄養をつけてほしい気持ちが溢れ出している。

▲祖母と私
チーズ山盛りのピザトーストを焼いてくれたり、

朝はコーヒーを入れてくれたり。
おやつタイムは何度もあるし、

とにかくお腹がすく隙を与えない。

▲奈良といえば柿
そんな祖母に、たまには私が料理を作ってあげたい。
祖母は認知症を防ぐため、毎週脳トレの会に参加しているという。
私よりもしっかりしていて、昔のことでもなんでもよく覚えているのだけれど。
ちょうど最近、地中海料理が認知機能低下のリスクを下げるという情報を教えてもらった。
WHOも推奨する健康的な食事法として注目が集まっているそうだ※1。
家庭でもできる地中海料理

▲いつもと違う食材の並び
料理家の山口祐加さん考案の、家庭でもできる地中海レシピ「白インゲンと鶏肉とセロリの煮込み」を作る。
白インゲン豆の水煮缶って初めて買った。意外と安い!
見慣れないパッケージでにわかに旅気分。
人生初の地中海料理作りスタート。


▲カットした鶏肉をオリーブオイルで皮目から焼く
ここまではいつもの感じ。
焼いている間にセロリを切っておく。


▲ひっくり返すともうおいしそう
さていよいよ白インゲン豆の出番だ。
いつもの食材たちのなかに、転校生みたいに登場。


▲汁ごと入れちゃう
とろみのある汁がそのままソースみたいになってる!
じゅわじゅわ煮えて、期待が高まる。

▲セロリを加える
セロリの新鮮ないい香り。
見た目もあざやかになった。

▲塩と黒こしょうで味を整えて完成
わお、もうできた!
思っていた何倍も手軽。近い、近いぞ地中海。

▲祖母の焼きたてパンを添えて
全部わたしがやるから座っててと言っても、「パン焼いたる」と祖母。
地中海料理に焼きたてパン、絶対合う。
▲祖母と一緒に手作りの地中海料理を食べてみる
「おいしいやん!」
私たちは同時に声をあげた。
じんわ〜り滋味深い。
白インゲン豆がふっくふく。
とろとろ優しい煮汁が、香ばしい鶏肉とセロリの爽やかさを包んでいる。
すぐにでも日常の定番料理に加えたい。

これ地中海料理なんだって、と伝えると、祖母は30年前のヨーロッパ旅行の思い出を次々に話してくれた。
いつもと違う料理を作ったり食べたりすることでも、脳が刺激される感じがする。
「オーロラって別にたいしたことないで」と祖母が何度も言うのがおかしくて、二人でいつまでも笑った。
オーロラが見えるのは多分、地中海側じゃないけれど。
白インゲンと鶏肉とセロリの煮込み
材料:
- ・白インゲン豆(缶・水煮) … 1缶(カルディや成城石井に売っています)
・鶏もも肉 … 1枚(約250〜300g)
・セロリ … 1/4本(約80g)
・オリーブオイル … 大さじ1
・塩・黒こしょう … 適量
作り方:
1. 鶏もも肉は6等分に切り、塩(約2g)をよく揉み込んで10分置く。その後、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取る。
2. フライパンにオリーブオイルを入れ、鶏肉を皮目から入れて中火で6分ほど、できるだけ触らずに焼く。その間にセロリを1cm幅に刻む。
3. 鶏肉をひっくり返し、白インゲン豆の缶を汁ごとと、セロリを加える。
4. 蓋を少しずらして弱火で10分煮込む。最後に塩・黒こしょうで味を調えて完成。
※1 地中海料理とは、イタリア料理、スペイン料理、ギリシア料理など地中海沿岸諸国の食習慣のことで、以下の特徴があります。
- ・ 果物や野菜を豊富に使用
・ 乳製品や肉よりも魚を多く使う
・ オリーブオイル、ナッツ、豆類、全粒粉など未精製の穀物をよく使う
・ 食事と一緒に適量の赤ワインを飲む
WHOのガイドライン『認知機能低下および認知症のリスク低減』では、地中海料理は、認知機能正常またはMCI(軽度認知障害)の成人に対して認知機能低下や認知症のリスクを低減するために推奨してもよいと記載されています。




