theotol-logo
認知症になりやすい人の口癖とは?性格や対策についてもあわせて解説!
更新日:2024-10-09

認知症になりやすい人の口癖とは?性格や対策についてもあわせて解説!

認知症になりやすい人の口癖とは?性格や対策についてもあわせて解説!
オンライン相談室「そばに。」

早い段階で認知機能の変化に気づくことは、認知症の予防・対策に効果的です。

普段、日常的に使っている口癖を知ることが認知機能の変化に気づくきっかけとなり、軽度認知障害(MCI)や認知症の予防につながる可能性があります。

認知症になりやすい人の口癖とは?

口癖には心理状態や考え方の傾向、習慣が現れている場合があり、口癖から認知症になりやすいかを推測できるかもしれません。

では、注意すべき口癖の一例を紹介します。

  • 今の若い人は〜

  • 今に比べると昔はよかった

  • 社会がわるい

  • あなたがわるいのよ

  • どうせできない、どうせ自分なんて

  • もう年だから

  • めんどうくさい、なんでもいい

  • 疲れた

なぜ、これらの口癖に注意が必要なのか、口癖から考えられる心理状態や習慣から説明します。

認知症になりやすい人の性格・心理状態や習慣

前述した口癖はどのような背景から発言されるのでしょうか。考えられる状況の一例を紹介します。

  • ・批判的な考え

  • ・意欲の低下・抑うつ状態

  • ・神経質・心配性

  • ・激しい感情の変化

  • ・睡眠不足や生活習慣の乱れ

  • ・社会的孤立

批判的な考えがある

「今の若い人は〜」「今に比べると昔はよかった」など、過去に固執して現在を否定する言動や「社会が悪い」「あなたが悪いのよ」などといった他人を責める言動、過去に固執し現在を否定する思考を持っていると、新しい情報や日常の変化、他者の考えを受け入れられないことにより、脳の活性化の妨げになる可能性があります1 

活動意欲が低下している・抑うつ状態

「もう年だから」「どうせできない、どうせ自分なんて」など、無力感や絶望感からの諦め、否定的な考えは、日常生活での活動が減少するきっかけになってしまう可能性があります。活動量が減ると思考力が鈍り、精神状態も不活発になってしまいがちです。他人との交流も減り、孤独を招いてしまうかもしれません。

「めんどうくさい、なんでもいい」など、面倒なことや自分で判断することを避ける生活は、一見ストレスや苦労がないようですが、同時に乗り越えたときの達成感を得る機会を失っているかもしれません。

新しい経験や学習が脳の健康には重要なので、このような思考が習慣になっている場合には注意が必要です。

神経質・心配性、睡眠不足や生活習慣の乱れ、社会的孤立など

否定的な感情が強かったり、誠実性、外向性などが低いと認知症リスクが高くなることがわかっています。このような口癖を自分や周りの人が発していたら、生活習慣などを見直すようにしてみましょう。

すでに認知症かも?初期症状の言動

「認知症になりやすい」ではなく、「すでに認知症を発症している」場合にも特徴的な言動があります。ここでは、認知症の初期症状の口癖を紹介します。

軽度認知障害(MCI)や認知症の初期症状の言動

軽度認知障害(MCI)や認知症の初期症状の言動には、以下のようなものがあるといわれています。

同じことを繰り返し話す(「それ、さっきも言ってたよ」と家族に言われる)

  • ・ 置き忘れ、しまい忘れがあることを話す

  • 直前の行動を思い出せないと話す

これらの言動が目立つ場合は、認知症の中核症状の一つ「記憶障害」が起きている可能性があります。このような言動は認知症でなくとも口にすることはありますが、目立つ場合や気になる場合は認知症を疑うことも大切です。

認知症になりやすい人の言動がみられたら生活習慣を見直そう!

上記のような言動がみられるときは、認知症を意識して、以下のようなことに心掛けてみましょう。 

  • 生活習慣の改善

  • 活動性を高める

  • 基礎疾患を治療する

  • 認知症のセルフチェックをしてみる 

認知症のリスク要因として、糖尿病や高血圧、喫煙、うつ病、運動不足、社会的孤立などが報告されています2

十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事、適度な運動が効果的です。これらに関する記事もぜひ読んでみてください。

 

また、基礎疾患がある場合も認知症のリスクにつながります。何らかの疾患がある場合は継続的に治療も受けましょう。

下記に生活習慣病の管理やうつ病への対応についての解説がありますので、ぜひ読んでみてください。

セルフチェックは自分の今の状態が数字で分かるので、予防したり受診を検討したり今後の方針を立てる上で有用です。

(参考文献)

1, Neuvonen E, et al: Late-life cynical distrust, risk of incident dementia, and mortality in a population-based cohort. Neurology. 2014;82(24):2205-12.

2, Livingston G, et al:Dementia prevention, intervention, and care: 2024 report of the Lancet standing Commission. Lancet. 2024;404(10452):572-628.

くるねこ大和さんの漫画

この記事を読んだ人におすすめの記事

認知症の予防と対策、食事や運動に気をつけよう!

認知症の予防と対策、食事や運動に気をつけよう!

2021-12-08
    BPSD(認知症の周辺症状)とは ?

    BPSD(認知症の周辺症状)とは ?

    2023-05-08
      ご本人ができる認知症のソナエ

      ご本人ができる認知症のソナエ

      2021-02-12
        THEO ONE IDで出来ること
        カテゴリ
        • 認知症を知る
        • 認知症の予防・備え
        • 認知症の診断・治療
        • 認知症の介護・ケア
        • 認知症のサポート
        • みんなの声
        • 監修者一覧
        関連サービス
        • 脳の健康・情報サイト「脳ラボ」
        • AI健康アプリ HugWay(はぐうぇい)
        • 脳への刺激・活性化を促すゲーム「ブレワク」
        • 脳の健康度をセルフチェック「のうKNOW」
        • MCI・認知症医療機関ナビ「ミツカル」
        • 医療機関検索「もの忘れ相談ナビ」
        • MCI・軽度認知症診療をサポートするアプリ「ササエル」
        • 介護者支援AI「ヨルニモ」
        • 推奨環境
        • このサイトについて
        • コンテンツ制作・運営ポリシー
        • RSSについて
          instagram icon
          x icon