もの忘れ・MCI・認知症ポータルサイト

マンガ「認知症ばーばのハナウタ日記」|【第2話】消えた老眼鏡

マンガ「認知症ばーばのハナウタ日記」|【第2話】消えた老眼鏡

登場人物紹介

認知症の祖母「ばーば」と、孫で漫画家のともろうさんのキャラクター紹介

第2話「消えた老眼鏡」

  • 認知症で老眼の祖母「ばーば」が、眼鏡をかけて新聞を読んでいる。眼鏡をなくさないよう、家用、デイサービス用、お出かけ用の3つを用意している。
  • 眼鏡が3つあっても、よくなくしてしまうばーば。「アレー」とバッグを探し、家族も眼鏡ケースを開けて「どこにも入ってない」と困っている。「どこだ〜」と探し続けるばーばの横で、ともろうさんが「ん?」と何かに気づく。
  • 部屋の隅のコンセントのそばに、3つの眼鏡ケースがぎゅっと並んでいる。見つけたともろうさんが「あった」とひと言。「部屋のスミに並んでた、なぜそうなる」と締めくくられる。

1 / 3

今回のエピソードの裏話

こんにちは、作者のともろうです。

認知症のばーばの行動はたまに、"忘れる"では説明がつかなくない?というときがあります。

最近では、失くした老眼鏡が部屋のスミっこにきっちり並んでいました。

元々は、テーブルの上、デイサービス用カバンの中、お出かけ用カバンの中と、いちいち動かさくて済むように3つ用意したはずの老眼鏡。

なぜか一斉に持ち場からいなくなり、冒険の末、部屋のスミっこに集結していました。

そして困るのが、本人が忘れているので、ばーばに聞いても理由がわからないところ。

ばーばのわけわからない行動に付き合って、時間かけて探し物して、、、というのに全くムカつかないと言えば嘘になります。

ただ、そこでいつも「一番わけわからないのは、ばーば本人だろうな」と思うようにしています。

認知症のばーばが、一番びっくりしているのかも

ばーばからしたら、自分の老眼鏡が、知らない間に大移動しているんですからね。
びっくりしただろうな、ばーば。

毎週家族が通いながらですが、今もギリギリなんとか一人暮らしをしているばーば。

全ての時間を家族が見ていられるわけではないので不安になることもありますが、ばーばの家に行けない日も、「今ごろ、眼鏡を持って部屋を冒険しているのかな」と思うと、なんかおもしろく思えてきて、勝手にちょっと安心できるのです。

  • 遠藤先生

    【監修医・遠藤英俊先生からのコメント】

    認知症の症状の中で、収集癖という症状があります。この3つのメガネはこの症状に似ていますが、認知症の人はお金など大事なものを、大事にしまうという行動がよくみられます。
    しかしその後置いた場所を忘れてしまい、誰か、親しい人が盗んだという発言になり、被害妄想という症状につながります。
    このばーばはメガネをなくさないように、自分なりに壁際にそっと大事に置いたのだと思います。認知症の症状にはいつもそれなりの理由が隠れています。

「APOE」遺伝子とアルツハイマー病の深い関係【認知症学会理事長・池内健先生が解説】

【2026年版】認知機能チェックツール・チェックリストまとめ|無料・自宅でできるセルフチェックの選び方

くるねこ大和先生の漫画『身辺雑記:オトーチャンと認知症』が一気に読めます!【会員限定】

この記事の補足情報

著者情報

  • PROFILE/ プロフィール

    ともろう

    イラストレーター・漫画家 化粧品のディスプレイやイベント企画を担当しながら、個人でイラスト・漫画・グラフィックデザインを制作。 2024年5月から、認知症の祖母との日常を4コママンガに描き始め、現在まで各種 SNS にて毎週投稿中。 https://www.instagram.com/tomorrowtokyo/

  • PROFILE/ プロフィール

    遠藤 英俊

    いのくちファミリークリニック 院長 ▪️学歴 昭和57年 滋賀医科大学卒業 昭和62年 名古屋大学医学部大学院修了 ▪️職歴 平成2年 米国国立老化研究所客員研究員 平成5年 国立療養所中部病院内科医長 平成16年3月1日 国立長寿医療センター包括診療部長 平成22年4月1日 独立行政法人国立長寿医療研究センター 内科総合診療部長 平成26年4月1日 独立行政法人国立長寿医療研究センター 長寿医療研修センター長 平成27年4月1日 国立研究開発法人国立長寿医療研究センターに名称変更 令和2年3月31日 上記退職 令和2年4月1日 聖路加国際大学臨床教授 令和3年3月21日 いのくちファミリークリニック開院 ▪️主な役職 日本認知症学会名誉会員 日本ケアマネジメント学会監事 日本高齢者虐待防止学会副理事長 聖路加看護大学臨床教授 名城大学特任教授 ▪️主な著書 『最新 ボケない!“元気脳”のつくり方』(世界文化社)2017.11.5 かかりつけ医のための認知症マニュアル 社会保険研究所(著者)2015.3.31 知りたい!聞きたい!認知症Q&A (MB Medical Rehabilitation) 全日本病院出版会(編集企画) 2015.5.25 認知症の予防と生活指導 ㈱ 医薬ジャーナル社(著者)2013.8.10 よくわかる 認知症Q&A 中央法規出版(著者) 2012.8.1 やさしい 患者と家族のための 認知症の生活ガイド㈱医薬ジャーナル社(著者)2012.5 「かかりつけ医」のための 認知症診療ガイド㈱医薬ジャーナル社(著者)2011.8 地域回想法ハンドブック 河出書房新社(監修)2007.1 など多数。

おすすめの記事

  • アルツハイマー病を知る
  • 佐々木俊尚が考える、中高年世代のこれからの生き方
  • 漫画で知る、介護ケアの心得と軽度認知障害(MCI)。戦国ヘルパー〜もし武将がMCIになったら〜 「時空を超えても、この気持ちは変わらない。」
  • くるねこ大和先生の漫画『身辺雑記:オトーチャンと認知症』が一気に読めます!【会員限定】

テオワンとは?

脳と心の健康と向き合い、 自分らしく生き続けるための羅針盤に。

テオワンは、 脳と心の健康をサポートするサービスやコンテンツを 1 つに繋ぐプラットフォームです。

テオワン IDで出来ること >