【睡眠のプロ監修】睡眠に関わる生活習慣チェックリストでより良い睡眠を手に入れよう

「しっかり寝たはずなのに、なんだか疲れが取れない…」「寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚めてしまう」——そんな悩みを抱えていませんか?
もしかすると、普段の生活習慣が知らず知らずのうちに睡眠の質を下げているかもしれません。睡眠は、ただ長く眠ればよいわけではなく、深く、質の良い眠りをとることが大切です。そのためには、日中の行動や就寝前の過ごし方が大きく影響します。
睡眠に関する生活習慣をチェックできる18問のリストをご用意しました。
まずは、以下の項目にいくつ当てはまるか確認してみましょう。もし複数当てはまる場合は、改善の余地があるかもしれません。より良い眠りのために、ぜひチェックしてみてください。
※このチェックの実施には、テオワン会員登録・ログインが必要です。
太陽光に当たる時間が1日30分より短い
豆知識
夜間に分泌される睡眠ホルモンのメラトニンは、日中に太陽光をしっかり浴びることで分泌量が増えます。
できるだけ午前中に、遅くとも午後3時までに合計30分以上の日の光を浴びることが大切です。運動や散歩が週に4回以下
豆知識
1日60分未満でも、週に複数回の習慣的な運動をすることで、入眠潜時の短縮、睡眠時間の増加、主観的睡眠の質改善が報告されています。
ラジオやテレビで毎日やっている体操に挑戦すると、適度な運動ができるだけでなく、体内時計を整えるきっかけにもでき、おすすめです。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」26ページ
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf起床時刻が日によって違う
豆知識
睡眠リズムの乱れは、体がだるい、頭が重くてぼんやりする、胃腸の調子が悪い、など時差ぼけ状態を作り出します。
長期間この状態が続くと、肥満や糖尿病などの生活習慣病の発症リスク、脳血管障害や心血管系疾患の発症リスク、うつ病の発症リスクとなることが報告されています。
健康寿命を延ばすためにも規則正しい生活を心がけ、体内時計を整えましょう。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」12ページ
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf朝食をとらないことが多い
豆知識
たんぱく質に含まれている必須アミノ酸「トリプトファン」は、朝に摂ると夜のメラトニン分泌をサポートします。
豆腐、味噌、納豆などの大豆製品や、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、肉、魚、バナナなどに含まれています。
朝食にタンパク質をしっかり摂りましょう。昼寝を1日30分以上している
豆知識
1日30分以上の昼寝を習慣としている人は、昼寝習慣がない人と比べ、将来の死亡リスクが1.27倍に増加すること、また長い昼寝、頻回の昼寝が認知機能の低下リスクも増加させることが報告されています。
長く寝てしまいそうな不安があるときは,ソファやイスにもたれて眠るなど、深く眠らないようにする工夫をしてみてください。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」19ページ
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf夕方以降にうたた寝をする
豆知識
高齢者の睡眠に関する研究では、夜間の睡眠が悪化している高齢者は、夕方の居眠りを減らすことが重要であると言われています。
※高齢者の睡眠とヘルスプロモーション ―快眠とストレス緩和のための習慣づくり 17ページ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/stresskagakukenkyu/29/0/29_10/_pdf毎日お酒を飲む
豆知識
アルコールは一時的には寝つきを促進し、睡眠前半では深い睡眠を増加させますが、睡眠後半の眠りの質は顕著に悪化し、飲酒量が増加するにつれて中途覚醒回数が増加することが報告されています。
心当たりのある方は、休肝日を増やしてみたり、ナッツやチーズなどのアルコールの吸収を抑える食べ物と一緒に嗜んでみたりしてみてはいかがでしょうか。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」31ページ
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf
※厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」寝る前にタバコを吸う
豆知識
たばこに含まれるニコチンは覚醒作用があり、寝つきが悪くなり、深い睡眠も減ってしまいます。
たばこは就寝2時間前までにすることが重要です。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」31ページ
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf夕方以降にカフェインを摂る
豆知識
カフェインは覚醒作用を有するため、寝つきの悪化や中途覚醒の増加、眠りの質を低下させる可能性があります。
特に高齢者になると覚醒時間が長く続くため、15時以降にカフェインを摂ることは控えておくと良いです。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」30ページ
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf遅い時間に食事をする
豆知識
遅い時間に食事を摂ると、未消化のまま寝ることになり、内臓の温度が下がりにくくなり、睡眠が浅くなってしまいます。
就寝3時間前までに食事を終えるよう心掛けましょう。寝る直前にお風呂に入る
豆知識
入浴は、就寝の1〜2時間前に、ぬるめのお湯に15分ほど浸かるのが良いとされています。
また、夏に週7回以上入浴する人は、週2回以下の人と比較して、要介護認定されるリスクが28%低いことがわかっています。
※厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」23ページ
※千葉大学による高齢者約1万4千人 3年間の追跡調査レポート
https://www.jages.net/library/pressrelease/?action=cabinet_action_main_download&block_id=1900&room_id=549&cabinet_id=155&file_id=7582&upload_id=9178首や肩、腰、背中が凝っている
豆知識
一度体にぎゅーっと力を入れた後、ストンと力を抜いて体を緩める「筋弛緩法」がおすすめです。
体の部位ごとにゆっくり行なっていくことで、全身の筋肉がゆるんで血行が良くなります。寝床の中で考え事をしている
豆知識
眠れない不安や過去にあった出来事への後悔を考え始めると、なかなか寝付けなくなってしまいますよね。
そんな時は、羊を数えるといった「カウントダウン法」や、思いついた文字がつく言葉をひたすら連想していく「連想式睡眠法」などの思考を鎮めるメソッドを試してみましょう。寝床の中でスマホやテレビを見ている
豆知識
寝床でスマホを見ていると、光の刺激で体内時間が後ろにずれてしまう可能性が高く、またゲームやSNSは脳を興奮させるので、寝入っても脳は過活動状態のまま深い睡眠をとりにくい状態になります。
眠れなくても寝床の中にいる
豆知識
「眠れなくても横になっているだけで休息になる」と寝床で過ごしていると、「寝床=眠れない場所」と脳が条件づけてしまう可能性があります。
眠れず、焦りや不安が出てきたら一度寝床を出て、筋弛緩法などを行いながら、眠くなってから寝床に入るようにしましょう。
「寝床=眠る場所」に変えていくことが大切です。体に合わない枕やマットレスを使っている
豆知識
マットレスを選ぶときのチェックポイントは、
①仰向けでお尻が沈まないこと
②仰向けで腰が浮かないこと
③横向きで肩や腰の圧迫感がないこと
④寝返りしやすいこと
⑤好みの感触でリラックスできること
です。
注意したいのは、枕によってお尻の沈み方が変わるため、枕も一緒に選ぶ必要があります。寝室に外光が入ってくる
豆知識
起きたい時間より早くから外光が差し、早朝覚醒してしまう場合には、遮光カーテンの活用がおすすめです。
しかし、しっかり遮光してしまうとぐっすり眠れる一方で朝の目覚めが悪くなってしまいます。
そのため、遮光カーテンの隙間を少し開けておくといった工夫をしてみると良いでしょう。ペットと一緒に寝ている
豆知識
ペットと一緒に寝ることで癒される場合もありますが、寝返りしにくくなるなど無意識に動きが抑制されてしまうと良い睡眠には繋がりません。
寝返りは睡眠の質を高める大切な役割があります。
ペットだけでなくパートナーとも寝床を分けることがおすすめです。
この記事の補足情報
参考文献
参考文献
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
https://www.dietitian.or.jp/trends/upload/data/342_Guide.pdf
著者情報
- PROFILE/ プロフィール

三橋 美穂
快眠セラピスト・睡眠環境プランナー ■Profile 1万人以上の眠りの悩みを解決してきた睡眠のスペシャリスト。全国での講演活動の他、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。 ■主な著書 『オトナ女子の不調と疲れに効く 眠りにいいこと100』(かんき出版) 『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社) https://sleepeace.com/
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