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早期アルツハイマー病(AD)に対する「抗Aβ抗体薬」について
更新日:2024/11/15

早期アルツハイマー病(AD)に対する「抗Aβ抗体薬」について

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早期アルツハイマー病(AD)に対する「抗Aβ抗体薬」について

この項では保険適用されている早期アルツハイマー病(AD)に対する「抗抗体薬」について具体的な内容を簡単にまとめます。

1.「抗Aβ抗体薬」について

脳内に蓄積したアミロイドベータ()というタンパク質の蓄積を減少させます。による神経毒性の影響が軽減され、神経細胞内の情報伝達が改善されることで早期アルツハイマー病(AD)の進行を抑制し、認知機能の進行を抑制するおくすりです。

2.いつどのように使われるか

アルツハイマー病(AD)による「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment, MCI)」または「軽度認知症」の方が投与の対象者となります。

投与対象となるかどうかの医学的判断は、投与を行う医療機関において臨床認知症尺度(Clinical Dementia Rating, CDR)や代表的な神経心理検査(Mini-Mental State Examination, MMSE)、アミロイドPET検査または脳脊髄液検査などを行い、総合的に判断します。

抗体薬は点滴投与するおくすりです。投与の頻度はおくすりによって異なります。投与については、まずはかかりつけの医師等にご相談ください。

3.「抗Aβ抗体薬」以外で認知症の治療に使われるおくすり

症状の特徴によってさまざまな種類の薬剤が使用されます。

抗認知症薬のほか、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、漢方薬、睡眠薬、便秘薬などがこれに該当します。おくすりはできるだけ種類・量が少ないほうが副作用の心配がありませんし、おくすりの副作用によって認知機能がかえって低下してしまうケースもまれにあります。ですから、担当医や調剤薬局の薬剤師さんから、処方薬の内容や副作用について、説明を十分受けるようにして下さい。