社会的孤立チェックリスト|人と話す機会が減っていないか確認

人とのつながりや会話が少ないのは認知症リスク?「つながり」をセルフチェック!
最近、「人と話す機会が減ってきたな…」と感じることはありませんか。
高齢期には退職や家族構成の変化などから、人とのつながりや会話が少なくなりやすく、このような社会的孤立の状態は、認知症の修正可能なリスク因子の1つにも挙げられています。
厚生労働省令和2年度社会福祉推進事業における「社会的孤立の実態・要因等に関する調査分析等研究事業」によれば、会話・受領的サポート(頼る)・提供的サポート(支える)・社会参加という4つの視点でつながりの不足・関わりの消失を捉えることで、社会的孤立がより具体的に理解できると報告されています。
国立長寿医療研究センターの研究では、会話・頼れる人の存在・支える役割・社会参加という4つの視点で社会的孤立を分類し、これら社会的孤立状態の該当数が増えるほど、孤独感が強くなり、生活満足度が低下することが示されています。さらに、会話が不足することで、認知症リスクが高まることも報告されています。
社会的孤立は4つのタイプに分けて考えられます
「社会的孤立」と聞くと、「一人暮らしで、誰とも交流がない状態」を思い浮かべるかもしれません。しかし、厚生労働省の調査や国立長寿医療研究センターの研究では、社会的孤立は人とのつながりのどの側面が不足しているかによって、いくつかのタイプに分けて捉えられることが示されています。
代表的な分類として、社会的孤立は次の4つのタイプに整理できます。
・会話が少ない状態(会話欠如型孤立)
・困った時に頼れる人がいない状態(受領的サポート欠如型孤立)
・誰かを支える役割がない状態(提供的サポート欠如型孤立)
・地域や社会との関わりがない状態(社会参加欠如型孤立)
どのタイプに該当するかによって、身体や心への影響、そして必要な支援の対策が異なります。
以下で、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
会話欠如型孤立とは?
家族や友人と直接会って話す機会や、電話・メールなどによるやり取りが日常的に少ない状態を指します。
受領的サポート欠如型孤立とは?
困ったときに頼れる人や、相談できる相手がいないといった、他者からの援助が受けられない状態を指します。
提供的サポート欠如型孤立とは?
「誰かの相談に乗る」「家族の世話をする」「近所の手伝いをする」といった、他者の役に立つ役割を持っていない状態です。
社会参加欠如型孤立とは?
町内会、趣味のサークル、ボランティア、あるいは就労など、社会的なグループに属していない状態です。
本記事では、国立長寿医療研究センターが開発した社会的孤立のセルフチェックリストを用いて、今の「つながりの状態」を簡単に振り返るお手伝いをします。それでは、チェックリストを実施してみましょう!
※このチェックリストの実施には、テオワン会員登録・ログインが必要です。
どれくらいの頻度で家族と直接あって交流をしますか?
普段の生活の中における他者との交流についてお伺いします。(ここでの交流とは、挨拶などを含まない会話や文字などを通した他者とのやり取りを指します。) どれくらいの頻度で家族と直接あって交流をしますか?
どれくらいの頻度で友人と直接あって交流をしますか?
普段の生活の中における他者との交流についてお伺いします。(ここでの交流とは、挨拶などを含まない会話や文字などを通した他者とのやり取りを指します。) どれくらいの頻度で友人と直接あって交流をしますか?
普段直接は会わない友人と、どれくらいの頻度で電話・手紙・メールで交流をしますか?
普段の生活の中における他者との交流についてお伺いします。(ここでの交流とは、挨拶などを含まない会話や文字などを通した他者とのやり取りを指します。) 普段直接は会わない友人と、どれくらいの頻度で電話・手紙・メールで交流をしますか?
深刻な内容の話(悩みなど)を話せる人は何人くらいいますか?
現在、一人暮らしですか?
あなたは、配偶者がいますか?
子ども(孫、近所の親戚の子供を含む)の世話をしますか。
子ども(孫、近所の親戚の子供を含む)の世話をしますか?
家族や友人の相談にのっていますか?
孫や家族、知人の世話をしていますか?
町内会・自治会で活動していますか?
奉仕活動やボランティア活動をしていますか?
趣味活動をしていますか?
この記事の補足情報
参考文献
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著者情報
- PROFILE/ プロフィール

冨田 浩輝
テオリア・テクノロジーズ株式会社 リサーチャー 国立長寿医療研究センター研究所 予防老年学研究部 外来研究員 ■経歴 理学療法士・博士(医学)。 病院、教育、研究、企業など多様な実践現場での経験を活かし、高齢者の健康寿命延伸に向けたエビデンスの創出と社会実装を推進している。専門はリハビリテーション科学および老年学。特に、高齢期における認知症予防や介護予防を目的に、身体機能・認知機能に加えて、精神的健康や社会的参加といった多面的側面からの評価と支援に取り組んでいる。地域高齢者を対象とした縦断研究や予防介入の実践を通じて、得られた科学的知見を社会に応用・展開することを目指している。
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