更新日:2021/12/08
「社会活動」認知機能を維持させるポイント
WHOガイドラインの推奨
仕事、趣味やお稽古事、ボランティア活動、地域行事への参加、サロン参加などの社会参加活動については、科学的な証拠が十分ではないため、推奨の度合いは示されていませんが、一生を通じて社会とかかわれるように支援していくことは必要だと述べています。
「社会参加」は認知機能によい影響を与えます
社会とかかわりを持ち続けることが、心身の健康には欠かせません。社会参加が多い高齢者は、少ない人に比べて認知機能が高いとされており、仕事やボランティア、友人・家族との付き合いなどの社会的ネットワークは、認知症の予防に役立つ可能性があります1,2。
まずは地域のコミュニティに参加してみましょう
地域活動や趣味の活動など、社会との交流が増えるほど生きがいも感じられます3。特に自分の経験や特技を活かせる活動は参加しやすいのではないでしょうか。現役世代のうちから地域活動に参加して社会的ネットワークを作っておくことで、交流の輪が広がっていきます。
地域ボランティア活動の例
- 環境美化活動
- 交通安全などの自治会活動
- 子育て支援や読み聞かせなどの保育活動
- 子ども支援活動
- 介護・送迎などの高齢者福祉活動
- 運動、音楽などの指導や講師の活動
積極的な社会参加で認知機能の活性化を
社会参加の機会がなくなると、自宅に引きこもりがちになってしまいます3。積極的な社会参加をし、認知機能の維持を図りましょう。
引きこもり生活を防ぐ5原則
- 同じ趣味を持つ友人を見つける
- 同窓会やOB会にはできるだけ出席する
- 細く長く続けられる仕事やボランティアを見つける
- 住んでいる地域の活動に参加してみる
- 常識の範囲内で男女の交流を大切にする
(参考文献)
1,Holtzman RE, et al. J Gerontol B Psychol Sci Soc Sci. 2004;59(6):278-284.
2,Wang HX, et al. Am J Epidemiol. 2002;155(12):1081-1087.
3,厚生労働省『閉じこもり予防・支援マニュアル(改訂版)』(平成21年3月)
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1g.pdf(最終閲覧日:2021年12月8日)
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